株式市場もお休みの週末には、ちょっと別の話題でも。
最近、格安に入手したiPhone6sを格安SIMで使い始めましたので、それについて書いてみますね。
このページの目次
スマホを出来るだけ安く使いたい
ドコモやau、ソフトバンクという、いわゆる「3大キャリア」のスマホを使っている皆さんで、「毎月の通信費が高いなあ」と思う人は多いと思いと思います。
去年から総務省も通信費下げろとかなんだとか要請し、3大キャリアもそれなりの対応をしていますが、結局の所はあんまり安くなっておらず、利用者はほとんど恩恵を受けられない状況となっていますよね。
そういう現状において、スマホの利用料を下げる唯一の実質的な方法が、3大キャリアを止めて格安SIMを使う事ではないかと思います。
格安SIMを使うとどれくらい安くなる?
格安SIMについてものすご~く丁寧に説明してくれる良いサイトは他にたくさんありますので、ここで格安SIMについての詳しい説明は端折りますね。(僕も以前別サイトで書いてましたが、更新が間に合わないので最近放置してます…)
ただ言えるのは、最低でも毎月7,000円程度かかる3大キャリアから格安SIMに切り替える事により、毎月の費用を1/2~1/4程度まで下げる事が可能になりますよ!
格安SIMの弱点は?
ただし通信料金が安くなるという良い点ばかりではなく、格安SIMには幾つか弱点もあるという事は認識しておく必要があります。
その「弱点」についてちょっと触れておきますね。
昼休み等、利用者が多いと通信スピードが遅くなる事が多い
格安SIMの業者は、3大キャリアの回線を借りてサービスを提供しています。
従ってスピードや信頼性は問題無さそうな気もしますが、実際は各格安SIM業者と3大キャリアを結ぶ回線の容量が十分でない様で、特に昼休みなどの利用者が多い時間帯で、かなり通信スピードが落ちてしまう場合が多いです。
各格安SIM業者も、3大キャリア間の回線を頻繁に増強して利用者の増加に備えている様ですが、格安SIM業者によって対応はまちまちですので、そのあたりが選択の一つのポイントになりますね。
「通信料金」は安いが「通話料金」は高くなってしまう場合も
格安SIMで確実に下がるのはネットを利用する場合の「通信料金」で、基本的には毎月定額となります。
が、実際はそれに加えて通話をする場合の「通話料金」がかかり、多くの場合30秒あたり20円の従量料金となっていました。
一方、3大キャリアはほとんど「通話し放題」の定額料金になりました。その為、通話時間が長い人が3大キャリアから格安SIMに切り替えると、通信料金は下がるものの通話料金が上がってしまい、結局合計の支払いが増えてしまうという逆転現象が生じる場合がありました。
しかし、最近は格安SIMでも通話定額のサービスがどんどん出てきていますので、通話時間が長い人も切り替えやすくなって来ています。
ただ、各格安SIMの業者によって通話定額サービス内容、金額や通話品質に差がありますから、そのあたりも選択のポイントの一つですね。ほとんど通話しない人は気にする必要ないですが。
iPhoneを出来るだけ安く仕入れ、出来るだけ安く使いたい
さて、今回僕は新しいiPhoneを入手し、新規の格安SIMに契約して使い始めましたので、それについてお話しします。
必要とする条件
まず、最初に考えた必要条件は以下の様になります。
- iPhoneであること
- テザリングが出来ること
- 通話が安く音声品質が良いこと
- 以上を出来るだけ安く実現
それぞれ説明しますね。
条件1. iPhoneであること
とにかくスマホを安く手に入れたいなら、アンドロイドを選んだ方が手っ取り早いです。比較的安い機種が多いですし、また格安SIMとセットのいわゆる「格安スマホ」として、多くの種類が安価に提供されていますし。
ただし、今回はあくまで「iPhoneであること」、しかも「出来るだけ新品に近い品」である事を条件としました。
iPhone入手方法
入手方法としては、アップルのオンラインストアで正規に買ったり、アマゾンや他ショップで販売されているいわゆる「白ロム」を買ったり、またヤフオクなどのオークションで買ったりする選択肢があります。
また、Y!mobileやUQ mobileでは、旧型ではありますが iPhone5s がSIMとセットで安価に提供されています。
結局ヤフオクで入手
今回僕は、ヤフオクに出品されていたau版iPhone6sの未使用品を入手する方法を選択しました。色々調べた結果、最新機種(9月頭時点で)が一番安く入手出来たからです。
落札金額は税込で約40,000円、オンラインストアの半額近く、白ロムの3割引きくらいでした。(直後にiPhone7が発表されてオンラインストアの価格もかなり下がりましたが…)
Y!mobileやUQ mobileの iPhone5s も悩んだのですが、旧型であること、またSIMロックがかかっていて解除が出来ず、将来的に他のキャリアに転用し難い点が嫌だったので止めました。
ちなみに、キャリア販売されているiPhoneで現在SIMロック解除できるのは6s・6s Plus以降となります。さらに、白ロムやヤフオクで入手した人がSIMロック解除してもらえるのは、auのiPhone6s・6s Plusのみとなります。
ドコモやソフトバンクの場合、回線と共に正規に購入されたiPhone6s・6s Plusしかロック解除してもらえません。ドコモなら多くの格安SIMがあるのでSIMロック解除出来なくとも選択肢は多いですが、ソフトバンクのiPhoneを白ロムやヤフオクで購入する場合、利用できるのはソフトバンクの正規回線だけ、格安SIMは使えないので注意しましょう。
最近ソフトバンク回線を使う格安SIMが出てきていますが、それをソフトバンクのスマホで使う場合でも、SIMロック解除されていないとNGです。
オークション利用時の注意点
以下、オークションでスマホを入手する場合の注意点を書いておきますね。
既に支払いが完了しているスマホを選びましょう
3大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)のスマホが出品されている場合、既に支払いが完了しているものを選びましょう。
分割購入でまだ支払いが完了していない品が出品されていることがありますが、出来ればそういう品は選ばない様にしましょう。もし前オーナーが支払いを途中で止めてしまうと、そのスマホは使えなくなってしまいます。一括購入など、既に支払いが完了している品なら安心です。
以下、確認方法です。
- 「IMEI番号」(或いは製造番号)という15ケタの番号を確認します。もし記載がない場合は出品者に質問して聞きましょう。
- 以下のサイトで「IMEI番号」を入力し、結果が「〇」であれば支払いは完了しているのでOK。「△」はまだ支払が完了していません。「×」は既に使えなくなっていますので絶対NG。
下はauのサイトで確認した結果です。「状態」が「〇」になっていればOKです。
ロックがかかっていないか確認しましょう
パスワードロックなどがかかったままの品が出品されている可能性が有りますので、注意しましょう。
iPhoneの場合たまに聞くのが、受け取った品に「アクティベーション・ロック」がかかっていて使えないというケースです。
盗品等が使えないようにする為の防御策である「アクティベーション・ロック」ですが、オークションなどに出品する場合はこれが解除されていないと、落札者は新しいSIMを入れても再アクティベーション出来ず、結局使えなくなってしまいます。
盗品が出品されているような悪質なケースはあまりないと思いますが、特に個人の場合はうっかり解除を忘れたまま出品している場合もあるかもしれません。
そういった記述が無い場合は、念の為出品者に確認してから入札した方が安心です。
条件2. テザリングが出来ること
出先でモバイル通信機能が無いPCやタブレットなどを使って通信したい場合がありますので、僕の場合テザリングは必須です。
iPhoneでテザリングできる組み合わせ
格安SIMとiPhoneを組み合わせて使う場合、テザリングできる組み合わせに制限がありますので、注意が必要です。
以下が、テザリングできる組み合わせです。
- 格安SIMはドコモ回線を使うもののみ
- かつ、iPhoneは以下の何れか
- SIMフリーのiPhone
- ドコモが販売するiPhone(ドコモのSIMロック済)
- au、ソフトバンクが販売するiPhoneで、SIMロック解除したもの
前述した様に、ヤフオクなどで入手したスマホをSIMロック解除してくれるのはauだけです。また、SIMロック解除可能なiPhoneは6sか6s Plusのみです。
従い、今回ヤフオクで落札すべきは以下の3種のうちの何れかになりました。
- SIMフリーか、既にSIMロック解除されたiPhone
- SIMロック解除しなくても使えるドコモのiPhone
- SIMロック解除してもらえるauのiPhone6s・6s Plus
最終的に、au の iPhone6s を安価に落札する事が出来ました。
auショップでSIMロック解除
落札したのはauのSIMロック済iPhoneですので、テザリング出来る様にドコモ回線の格安SIMを使う為には、auショップでSIMロックを解除してもらわなくてはなりません。
以下、ロック解除の必要条件です。
- 2015年5月以降に発売されたもの(iPhoneの場合は6s・6s Plus以降)
- 購入から180日経過している事
- 運転免許証などの身分証明の提示
- 手数料3,240円(税込)
SIMロック解除したいスマホが上記1、2を満たしているか、auの場合は以下のサイトで確認可能です。
https://au-cs0.kddi.com/au-support/sui/SUI001W001/SUI0010001BL.do前出のIMEI番号が必要になります。ヤフオクなどの場合は、入札前に確認しておく方が良いでしょう。
以上の条件が整えば、すぐ解除してもらえます。僕が近所のauショップでSIMロック解除をしてもらった時は、15分ほどで全て完了しました。どこで買ったとかは特に聞かれませんでした。
条件3. 通話が安く音声品質が良いこと
格安SIMでも、普通に通話する際は3大キャリアの通話環境をそのまま利用しますから、通話品質上、特に問題となる事はありません。
格安SIMの場合に問題となる得るのは通話品質ではなく、むしろ通常30秒あたり20円という比較的高額な通話費用のほうです。3大キャリアの方は、既に通話定額が一般的になりましたからね。まあ、あまり電話をかけない人なら問題にならないですけど。
格安SIMでも通話定額サービスが続々
そんな状況も最近急速に改善しつつあります。各格安SIMベンダーが、どんどん通話定額サービスを提供してきているからです。
サービスの内容や費用はまちまちですが、大きく以下の3種類に分かれます。
- 毎月定額を支払うと、完全通話し放題
- 毎月定額を支払うと、月合計xx分まで通話無料
- 毎月定額を支払うと、xx分の通話が回数無制限無料
しかし、この「通話定額サービス」導入により費用が下がるのは大歓迎なのですが、残念なことに、その為通話品質が低下するケースが出てきてしまいました。
各格安SIM会社が導入している「通話定額サービス」の通話方式は以下の3種類に分かれ、これにより通話品質に差が出てきます。
- IP電話方式 – 一般的に音声品質は良くない
- 格安SIM会社の独自通話回線を利用する方式 – 音声品質は通常通話よりは劣る場合が多い
- 通常の通話と同じ回線を利用する方式 – 音声品質は通常通話と変わらない
音声品質が悪いと、相手の声が良く聞こえなかったり、遅延が大きかったりして会話が難しい様な場合もあります。いくら費用が安くてもそれでは困りますよね。
特に今回の新しいスマホは、仕事でお客さんとの通話にも使う事になる予定ですので、通話品質を落とすわけにはいきません。
という事で、僕は通話品質を重要視し、上記「C」の方式から選ぶことにしました。「C」方式の定額通話サービスを提供する格安SIMは「mineo」と「DTI」の2種類のみでした。
最終的に選んだのは「DTI でんわ定額プラン」
その二つから最終的に選択したのは「DTI」の「でんわ定額プラン」です。
以下の様な内容となります。
- パケット3GB
- 5分以内の国内通話がかけ放題
- 月額2,451円、ただし初めの半年は1,598円(税込)
詳しくはこちら↓
「mineo」も様々なサービスを提供している使い易い格安SIMで、僕も実は別のスマホで利用中です。
今回「DTI」を選んだのは、「mineo」の通話定額サービスが「b. 毎月定額を支払うと、月合計xx分まで通話無料」タイプであり、僕の通話スタイルにはちょっと合わないかな、と思った為です。
条件4. 以上を出来るだけ安く実現
最終的な組み合わせは以下の様になりました。(金額は全て税込)
- ヤフオクにてau版iPhone6sの未使用品を落札 40,000円
- auショップにてSIMロック解除 3,240円
- DTI でんわ定額プラン 初期手数料 3,240円 月額 2,451円(最初半年は1,598円)
以上、かなりざっと書きましたが、これから出来るだけ安くiPhoneを入手しよう、運用しようと考えている方の参考になれば幸いです。