2016年6月10日、以前より噂されていた「LINE」の上場がとうとう承認されました！
今や会社についての説明は不要だとは思いますが…、全世界で２億人以上というユーザーが利用する無料通信アプリ「LINE」のサービスを提供する会社で、広告やコンテンツ、またスタンプ販売やゲーム課金などを主な収益源としています。
今回の日・米双方での上場により合計1,000～2,000億円を調達するという事で、去年の日本郵政以来の大型上場案件となります。
もっとも、結局延期したものの2014年にも一度上場を申請しており、その時は更に大型だったとか。その後も上場するという噂が度々出ては消えている為、「するする詐欺」と称する人もいるくらいだったわけですが、今回は満を持しての上場となりました！
Connect you to the world
LINEで、いつでも、どこでも
（同社HPより）
ライン（3938）のIPO新規上場情報
| コード | 3938 |
|---|---|
| 上場予定日 | 2016年7月15日 |
| 市場区分 | 東証1部 |
| 仮条件決定日 | 2016年6月27日 |
| ブックビルディング | 2016年6月28日 ～ 2016年7月8日 |
| 公開価格決定 | 2016年7月11日 |
| 申込期間 | 2016年7月12日 ～ 2016年7月13日 |
| 公募株式数 | 35,000,000株（公募） |
| 0株（売出） | |
| オーバーアロットメント分 | 5,250,000株 |
| 想定価格 | 2,800円 |
| 吸収金額 | 1,127億円（オーバーアロットメント分を含んだ額） |
| 仮条件価格 | 2,900円～3,300円 |
| 公開価格 | 3,300円 |
| 資金の用途 | ①短期借入金及び社債の返済資金に42,262百万円 ②設備投資資金に12,149百万円 ③運転資金に25,000百万円 ④LINE Mobileを運営するLMN株式会社及びLINE MUSIC株式会社への投融資資金に2,660百万円 ⑤残額は、グループの投資ファンドを通じた投融資資金やLINEビジネス・ポータル事業における成長戦略投資資金に充当する予定 |
| 主幹事 | 野村證券 (7,995,000) |
| 幹事 | SBI証券 (221,000) |
| マネックス証券 (221,000) | |
| 大和証券 (390,000) | |
| SMBC日興証券 (390,000) | |
| みずほ証券 (780,000) | |
| 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 (2,080,000) | |
| 東海東京証券 (221,000) | |
| J.P.モルガン証券 (351,000) | |
| ゴールドマン・サックス証券 (351,000) | |
| 委託幹事 | カブドットコム証券 |
LINE（3938）の企業情報
| 会社名 | LINE株式会社 |
|---|---|
| 英訳名 | LINE Corporation |
| 業種分類 | 情報・通信業 |
| 資本金 | 12,596,197千円 |
| 従業員数 | 3,182人 |
| 代表者 | 代表取締役社長 出澤 剛 |
| 本店所在地 | 東京都渋谷区渋谷二丁目21番1号 |
| HPアドレス | http://linecorp.com/ |
| 設立年月日 | 1987年12月21日 |
| 事業の内容 | モバイルメッセンジャー・アプリケーション「LINE」によるコミュニケーション、コンテンツ、広告等のサービスを提供するLINEビジネス・ポータル事業 |
LINE（3938）の業績
【連結】
| 決算年月 | 2013/12 第14期 |
2014/12 第15期 |
2015/12 第16期 |
2016/03 第17期 (Q1参考) |
|---|---|---|---|---|
| 売上高(千円) | 39,585,761 | 86,366,269 | 120,669,837 | 33,455,853 |
| 経常利益(千円) | -8,318,201 | 6,262,807 | -12,033,216 | 4,143,010 |
| 当期純利益(千円) | -6,391,132 | 2,004,076 | -7,972,111 | -233,893 |
- 第14期の当期純損失は主に海外事業展開に係るマーケティング費用計上によるもの。
- 第16期の当期純損失は、主にLINEの各種コンテンツの売上収益や広告収入が好調に推移した一方で、スマートフォンデバイス上での課金による決済手数料やIP保有者に対するロイヤルティが増加し、また事業規模拡大に伴う従業員数の増加及び株式報酬費用より人件費が増加した他、MixRadio事業において、サービス展開に伴う開発コストや人件費を計上するとともに、事業環境等を踏まえたのれんや無形資産等を認識したことによるもの。
【単独】
| 決算年月 | 2011/12 第12期 |
2012/12 第13期 |
2013/12 第14期 |
2014/12 第15期 |
2015/12 第16期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高(千円) | 15,130,379 | 25,904,955 | 40,070,767 | 68,045,536 | 88,441,794 |
| 経常利益(千円) | 197,814 | -479,303 | 6,962,950 | 19,714,171 | 3,472,727 |
| 当期純利益(千円) | -6,146,176 | -1,914,907 | 7,554,769 | 12,184,048 | -16,740,537 |
- 第12期の当期純損失は、主に関係会社株式に係る減損損失を特別損失に計上したことによる。
- 第13期の経常損失は、LINE利用者の増加により売上高が増加する一方で、積極的に広告宣伝や設備投資を行った事による。また、当期純損失は、経常損失に加えて事務所移転に伴う損失等を計上した事による。
- 第14期及び第15期における当期純利益は、主にLINEの各種コンテンツの売り上げが好調に推移したことによる。
- 第16期の当期純損失は、主にLINEの各種コンテンツの売上収益や広告収入が好調に推移した一方で、スマートフォンデバイス上での課金による決済手数料やIP保有者に対するロイヤルティが増加し、また事業規模拡大に伴う従業員数の増加及び株式報酬費用より人件費が増加した他、関係会社評価損等を認識したことによる。
